クリアレジンに沈んでるArtisanキーキャップいいよね

良いので自分でもとにかく透明できれいなキーキャップが作りたい。そう思ったらどうするか。

クリアレジンで作成したキーキャップをひたすら磨くか?

否、死ぬほど大変なのでそんなことやりたくないので型からきれいな状態のキーキャップが出てきてほしい。

そういうことでそんなシリコン型を作るまでの流れです。

なにかというと

kouryodo.booth.pm

これの宣伝です。いま在庫ないけどね。

今湯道が空いてるV2を作ってるのでちょっと待ってて。

作り方

要約すると原型をめちゃくちゃ磨いてそれを型取りするとその型からできる複製物はほぼほぼ磨いたのと同じキレイな状態で出来上がる。

私は作成に$ynthを使ってるのでそれようの説明だけど、やることはだいたい同じだと思う。

原型をつくる

上型

元となるキーキャップを適当に用意する。私はSA R1。Grabbagとかのでいい。 普通にシリコン型を作成しレジンで複製する。

複製する際にこの後めちゃくちゃ研磨することになるので軸受は作成せず持ち手になる適当な棒を底面から生える感じで刺しておく楽かも。

複製できたらひたすら研磨。 研磨剤の番手を適宜上げてひたすら更に研磨。

多分クリア塗装とかしてそこからコンパウンドで磨けばもっと早い。

軸受型

$ynthは軸受側は$ynth自体が型になるので本来シリコン型をつくらなくてもいいけどキーキャップの裏側も綺麗にしたいのでこれもシリコン型作るようの原型を作る。

$ynthそのものにそのままシリコンではなくレジンを流し込む。 硬化したら外す。

※新品の$ynthに離型剤も塗らずにレジンをぶっこんで全く外れなかった図

出来上がった原型は上型と同様に内側を磨く。

あとは軸受側には湯道用のプラ棒を接着する。これは好み、私は物によっては湯道なしも作りたいので後付にしている。 接着剤はハイグレード模型用セメダインを使用、これは後で綺麗に剥がせる。

$ynthに原型を嵌めて湯道のプラ棒を生やしたところ

シリコン注入

準備ができたらシリコンを用意する。

※なんか4個セットしかなくなってた。私が買いだめした頃は1個5000円弱したからお得だと思うがボークスの公式サイトで買ったほうが安いかもしれない。

使用するレジンがUVレジンなら透明なるシリコンを用意する。エポキシやポリウレタン等の2液レジンであれば透明な必要はないのでもっと安いシリコンでも大丈夫。

上記の造形村の透明シリコンは主剤と硬化剤の比率が重量で10:1。

上型、軸受型両方合わせてシリコン主剤33gぐらいでちょうどって感じ。

用意し主剤と硬化剤を混ぜたら泡を抜く。

こういう容器に入れてひたすらシュコシュコして気泡を抜く。だいたい100回~150回くらいやる。

容器にいれて減圧しても完全には気泡は抜けないので10分ぐらい入れっぱなしにしたら取り出す。 取り出しても細かい気泡が残ってるけどそれもそれもしばらくすると消えるのでそのまま型に流し込む。

ただし、シリコン流す前に原型の方をエアダスタ等でホコリを飛ばすこと。

ホコリは結構やっかいで表面から離れたところにあるぶんには問題ないが、表面近くに埋まってるとシリコン表面を歪ませるので、レジン複製物にもそのままその歪みが反映してします。そうなるとそのシリコン型はせっかく作っても使い物にならなくる。

シリコンを注いだ

シリコン硬化後

大体12時間ぐらいで固まるのでそしたら$ynthからシリコン型を取り出す。

シリコン型からもつやつやなのが分かる

取り出したあと隙間に入ったところや端の部分等を切り取る。ニッパ使うと取りやすい。

シリコン型を使ってみる

試しにUVレジンでキーキャップを作成してみる。

軸受側には湯道はないので先にレジンを一滴ずつゆっくり注いで先に硬化させておく。 上型にはキーキャップ底面の部分まで注ぐ。注いだら爪楊枝とかで気泡をつぶす。

できたら軸受側を被せる。被せる時はキーキャップの前後にある長さの違う応答を見て前後を間違えないように。

被せる時は最初は気泡を作らないようにゆっくり。最後に凹凸を噛み合わせるときは真ん中らへんを一息で合わせるように押し込む。

合わせたら硬化させる。

硬化後、湯道を切り離して底面を綺麗にヤスリがけしたら完成。

周囲の映り込みでその綺麗さがわかるでしょ?

感想

軸受側に関しては結局これ

正直いらん苦労をしたと思う。3Dプリンタがある人はすでに先人が舗装してくれているのでそれに倣うほうが良い。※z-buttとは:https://github.com/imyownyear/Z-Butt

とはいえシリコン型自体はお手軽に透明でつやつやのキーキャップが作れる。ちょっと量産したい人はぜひ試して見てほしい。

この記事はALETH42 + H1 Switch + TYPEAU.40 Planck Edition で書きました。